現存都内最古の富士塚 – 鳩森八幡神社(東京渋谷区)

先週土曜(8/24)は千駄ヶ谷で用事があり、それも鳩森八幡神社の目と鼻の先ということで、お参りしてきました。

鳩森八幡神社について

鳩森八幡神社は東京渋谷区千駄ヶ谷にあり、当地の守り神。
大分県・宇佐神宮を総本社とし、全国に約4万社以上ある八幡神社の1つです。

拝殿と手水舎

拝殿

狛犬

8世紀創祀の、都内ではかなり古い神社

鳩森八幡神社の起こりは、奈良時代末期の神亀年間。西暦でいえば8世紀。都内の神社は江戸時代に創建されたものが多いので、かなり古い神社であることがわかります。

『江戸名所図会』(9巻18頁)にも描かれています

社伝によれば、「昔、この地にはしばしばめでたい雲が現れる深い林があった。ある日青空より白雲が降りてきたので不思議に思った村人が林の中に入っていくと、突然白鳩が数多、西に向かって飛び去った。そこで祠を立て、”鳩の森”というようになった。」と。

創祀から100年弱経った860年。平安時代のことです。
慈覚大師というお坊さんが当地をおとずれた際、祠の御神体を求める村人の願いを聞き、神功皇后・応神天皇の神像を作り添えて八幡宮として祀ったことに始まり、現在に至ります。

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慈覚大師(円仁)は平安時代の僧。天台宗開祖・最澄の直弟子で、目黒不動や浅草寺など数々の寺院の開山や再興したレジェンド。

マニアとしてはかなりロマンのある由緒を持つ神社ですが、それに加えて7mもの立派な富士塚が残っているのが素晴らしい。

現存都内最古の富士塚

富士塚の入り口

富士塚とは、富士山のミニチュア。
旅行が自由に出来なかった江戸時代、富士山に見立てた塚を作ってそれに登ることで、富士山に登ったのと同じご利益を得られますよっていうものです。
ただのミニチュアではなく、頂上にはわざわざ富士山から運んできた溶岩を使い、浅間大社の奥宮を配し、富士山の名所もあるし、再現度が高い。

富士塚の険しい山道を登る子供たち

浅間神社(里宮)

頂上からの眺め

鳩森八幡神社の富士塚は18世紀末に作られ、江戸時代の著名な富士塚「江戸八富士」の一つにも数えられています。さらに、この富士塚は現存都内最古

富士塚を作ったのは、烏帽子岩(えぼしいわ)講というコミュニティの人たちです。

鳩森八幡神社は千駄ヶ谷一帯の守り神ですが、近隣住民はそれとは別に、という「ある目的、テーマを持った互助組織」に属します。講にはテーマによって種類があります。

その一つが一般には富士講とか浅間講と呼ばれるもの。
毎年村のみんなで資金を出し合い、くじ引きで当たった人に富士山にお参りに行ってもらう、クラウドファンディングのようなことを行っていました。
千駄ヶ谷にあった富士講は、烏帽子岩講という名前だったようです。

高層ビルがなかった時代は、境内から本物の富士山が見えたそう。
今は、新宿のNTTドコモ代々木ビルが見えます。

境内には他に、能舞台、稲荷社、神明社、将棋堂があります。

能舞台

将棋堂。近隣にある将棋連盟が奉納した大駒を納めています。

神明社

稲荷社

千駄ヶ谷駅、国立競技場駅、北参道駅から徒歩5分とほど近いので、行きやすいかと。
近くに来た際には立ち寄ってみてはいかがでしょう。

アクセス情報

東京都渋谷区千駄ケ谷1-1-24

電車
・JR総武線『千駄ヶ谷』下車徒歩5分
・都営大江戸線『国立競技場』下車徒歩5分
・東京メトロ副都心線『北参道』下車 徒歩5分

社務所窓口:午前9時〜午後5時